書誌事項
- タイトル別名
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- Tracking Sports-Related Aspirations amongst WorkingClass Youth:
- 高度成長期の勤労青少年のスポーツ希求はその後どうなったのか--各種調査の再分析を通して
- コウド セイチョウキ ノ キンロウ セイショウネン ノ スポーツ キキュウ ワ ソノゴ ド ウナッタ ノ カ カクシュ チョウサ ノ サイブンセキ オ トオシテ
- ―各種調査の再分析を通して―
- Re-Analyzing the Data from Previous Studies
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抄録
本論文の目的は、高度成長期(1950~60年代)における若い低学歴労働者がスポーツに対する強い希求(あこがれ)を持っていたことを確認した上で、その希求がその後どうなったのかを、各種の社会調査の報告書を再分析して明らかにする。 <br> 高度成長期には、まだスポーツ施設が十分作られていないだけでなく、若い低学歴労働者は所得が低く、生活時間に余裕がなかったため、十分にスポーツを楽しむことができなかった。特に男子の労働者たちは、余裕ができたらスポーツを思いっきりやりたいと考える者が多かった。1960年代後半~70年代には、スポーツ享受を阻んでいた上記の諸要因が次第に克服されていった。 <br> 本稿で立てる問いは2つである。1)後続の若い世代、すなわち、1970~80年代の若者たちも、スポーツに対する同様の希求を保持していたのか。2)高度成長期に勤労青少年だった世代は、その後の人生でどうスポーツを享受していったのか。 <br> 一つ目の問いへの答えは、次の通りである。後続の世代の若者も、同様にスポーツに対する強い欲求を示した。しかし、①彼らは、スポーツ以外のさまざまなレジャーや活動にも興味を拡大させ、その結果、スポーツがもっとも強いあこがれの対象ではなくなった。②彼らは、高度成長期の若者がやりたがっていたスポーツではない、新しい種類のスポーツを求めるようになった。 <br> 二つ目の問いへの答えは次の通りである。①高度成長期に若者だった世代は、年齢の上昇につれて、次第にスポーツ実施率を低下させていった。②スポーツの種類もスポーツ活動の目的も、年齢の上昇につれて変化していった。③彼らが中高年の年齢層になると、軽い運動を頻繁に行う者からまったくスポーツをやらない者まで、ライフスタイルに関して大きな幅が見られるようになった。 <br> 以上の考察から、本論文は、ある世代の若者がスポーツにどういう意義を見出すかは、その時代に固有の社会的条件によって強い影響を受けていること、及びスポーツが個人の人生で果たす役割は多様であることを主張する。
収録刊行物
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- スポーツ社会学研究
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スポーツ社会学研究 19 (1), 3-18, 2011
日本スポーツ社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680375948160
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- NII論文ID
- 130005410875
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- NII書誌ID
- AN10536172
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- ISSN
- 21858691
- 09192751
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- NDL書誌ID
- 11079063
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可