大学排水(長崎大学)のBOD管理におけるTOC測定の有用性

  • 田平 泰広
    長崎大学産学官連携戦略本部共同研究支援部門環境安全支援室
  • 久保 隆
    長崎大学産学官連携戦略本部共同研究支援部門環境安全支援室
  • 川口 聡
    有限会社環境産業

書誌事項

タイトル別名
  • Availability of the TOC analysis for BOD management of discharged water from Nagasaki University
  • ダイガク ハイスイ(ナガサキ ダイガク)ノ BOD カンリ ニ オケル TOC ソクテイ ノ ユウヨウセイ

この論文をさがす

抄録

   長崎大学の構内排水のBOD(生物化学的酸素要求量)とTOC(全有機炭素)の測定データより、BOD管理におけるTOC測定の有用性について検討を行った。排水試料は、汚水、厨房排水、実験系排水等が合流する公共下水道接続口と実験系排水経路に設置された水素イオン濃度(pH)モニタ槽より採水した。TOC-BODの相関関係は排水の性質(採水箇所)によって異なり、汚水等を含まない実験系排水では非常に良好であった。一方、公共下水道接続口の排水においては全体では良好ではあったが、汚水や厨房排水の混入が多い排水では相関がないところもあった。今回の調査により、排水個別の相関関係を捉えることによって、TOCがBODの排水基準超過の有無の判断基準として活用できることがわかった。

収録刊行物

  • 環境と安全

    環境と安全 3 (2), 2_121-2_126, 2012

    大学等環境安全協議会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ