解体建物を活用した火災実験の実施と防災教育への展開

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  • 富田 賢吾
    名古屋大学環境安全衛生管理室
  • 林 瑠美子
    名古屋大学環境安全衛生管理室
  • 錦見 端
    名古屋大学環境安全衛生管理室
  • 三品 太志
    名古屋大学環境安全衛生管理室 名古屋大学全学技術センター
  • 村田 静昭
    名古屋大学環境安全衛生管理室 名古屋大学大学院環境学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Fire experiment using a building to be demolished and application to fire prevention education
  • カイタイ タテモノ オ カツヨウ シタ カサイ ジッケン ノ ジッシ ト ボウサイ キョウイク エ ノ テンカイ

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説明

<p>実験研究を行う大学において、火災事故が多数発生しており、防火教育の必要性が高まっている。本研究では、より効果的な防火教育のための教材、手法を開発することを目的として、学内の解体予定の建物を活用し、実験室で起こる火災事故を模擬した火災実験を実施した。火災発生からわずか3分程度で、煙は通常の人間の呼吸域に達し、視界も煙によって遮られることや、室内で発生した煙は廊下、階段室、上階にまで拡散すること、煙の流動に伴って温度の上昇が起きること、入口扉や防火扉によって煙の拡散が遮断されること、防火扉が火災感知器のセンサーと連動して閉鎖すること等を建物内各所に配置したビデオカメラや温度センサーによって確認した。これらの得られた教訓を元に、撮影した映像を編集し、防火・防災教育のためのビデオ教材を作成した。学内で行われている化学物質や火災対応向けの講習、講義等に活用しており、高い教育効果が期待できる。</p>

収録刊行物

  • 環境と安全

    環境と安全 8 (3), 91-100, 2017

    大学等環境安全協議会

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