大規模災害多発時代における山口大学の研究と取り組み

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タイトル別名
  • Research activities and concrete efforts at Yamaguchi University in the large scale natural disaster prone era
  • ダイキボ サイガイ タハツ ジダイ ニ オケル ヤマグチ ダイガク ノ ケンキュウ ト トリクミ

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抄録

山口県は全国の他の地域に比べると比較的地震活動度の低い地域である。しかしながら最近は震度5強を観測するなど、比較的頻繁に有感地震が観測されている。県も近い将来必ず発生すると考えられている南海トラフ巨大地震、あるいは安芸灘・伊予灘を震源とする地震等に対して被害想定を行い、防災計画を立てている。一方でここ数年、台風による高潮災害、集中豪雨による土砂災害、洪水災害が県内各地で頻発しており、多くの人的、物的被害が生じている。そこで本報告ではまず山口県の地震災害、豪雨災害を概観し、将来の災害発生の可能性について述べる。またこれに対して、山口大学がどのようなハード、ソフト対策を講じているか紹介する。ハード面は地震計の設置、通信システムの整備、ソフト面は事業継続計画(BCP)の策定、危機管理体制の構築などである。さらには山口大学の防災に関する特色ある研究として、衛星リモートセンシング研究チームの活動を紹介する。研究の一例として、合成開口レーダー(SAR)を用いた斜面崩壊地域の解析(平成26年広島市土砂災害)、洪水災害の解析(平成27年鬼怒川の氾濫災害)を紹介する。

収録刊行物

  • 環境と安全

    環境と安全 7 (1), 25-30, 2016

    大学等環境安全協議会

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