軟X線放射光を用いた磁気二色性分光

  • 今田 真
    大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻物性物理科学分野
  • 菅 滋正
    大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻物性物理科学分野
  • 宮原 恒昱
    東京都立大学大学院理学研究科物理学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Magnetic Dichroism Studied by Syncrotron Radiation Soft X-Ray Spectroscopy
  • ナンXセン ホウシャコウ オ モチイタ ジキ 2ショクセイ ブンコウ

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抄録

強磁性体中で磁気モーメントを担うのは,いうまでもなく電子のスピンと軌道角運動量であるが,元素選択的にこれらの寄与を分離できる手法が軟X線光吸収の磁気円二色性である.最初の実験が報告されてからまだ10年ほどの若い分野であるが,理論面での進展にも助けられて急速に成長している.本稿では,この手法の原理から解析法までをその問題点も含めて概説する.さらに,磁気二色性と光電子分光との組合せによる新展開も紹介する.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 55 (1), 20-27, 2000-01-05

    一般社団法人 日本物理学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (41)*注記

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