モノポールと宇宙論 (<特集>モノポール)

書誌事項

タイトル別名
  • Magnetic Monopoles and Cosmology

説明

大統一理論は, モノポールの質量が1016GeV (~10-8g) という大きな値であることを示唆している. このような大質量のモノポールは, 地上の加速器によっては勿論, 知られている超高エネルギー宇宙線によっても生成不可能である. しかし, 大統一理論は, このモノポールが火の玉宇宙の極く初期におこる真空の相転移によってつくられることをも示唆している. 従って, モノポールは宇宙初期の様子を現在に伝える重要な "化石" といえよう. しかしながら, 今日の標準的な火の玉宇宙モデルでは, 少なくとも核子100個に対して1個の割合でモノポールがつくられてしまうという過剰生成問題が生ずる. 本稿では, 膨張宇宙におけるモノポールの生成・消滅, 及び過剰生成問題に対する様々な試みについて解説する.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 39 (12), 918-926, 1984

    一般社団法人 日本物理学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680383180800
  • NII論文ID
    130004179897
  • DOI
    10.11316/butsuri1946.39.918
  • ISSN
    24238872
    00290181
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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