純金属研究の現状と将来

書誌事項

タイトル別名
  • Research of Very Pure Metals : Its present aspect and its future prospect
  • ジュン キンゾク ケンキュウ ノ ゲンジョウ ト ショウライ

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抄録

金属の物性を理解するには, 伝導電子に関するさまざまな情報-その運動量空間における分布, 速度, 緩和時間等の知見が不可欠である. 実験的にこれらを知るためにはどうしても高純度金属を使わなければならない. 運動量空間における伝導電子の分布が多くの金属について殆どわかってしまった現在, 電子の散乱に関する緩和時間の研究が活発に行われている. その方法のいくつかについて述べる. 現在の高純度金属では電子の平均自由行程がmmまたはcmの程度にまで達している. この様な長い自由行程の状態に固有な現象-非局所的な現象についても触れ, 将来の展望を述べる.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 34 (9), 771-778, 1979

    一般社団法人 日本物理学会

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