道路標識の知覚・認知を規定する要因

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タイトル別名
  • Factors Determining Road Sign Perception and Cognition

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説明

知覚・認知心理学的視点から, 道路環境におけるサインの視覚的伝達効果を検討した。まず, サイン認知の前提条件として, 人間の視知覚特性を示した。次いで, 台北のサイン環境について基礎調査を行い, サインの効果は, そのデザインのみならず, 環境的・文化的要因によって規定されることを明らかにした。さらに, 台北と千葉における道路標識の現状について比較し, それぞれの道路標識に対するドライバーの意見を認知的基準にしたがって分類した。最後に, 台湾留学生と日本人学生を被験者として, 二地域の道路標識に対する認知実験を行った。その結果, 標識に含まれる情報数が増えると, 標識の検出率と正答率は低下して, また情報数が同じであっても, 情報の種類や視覚ノイズによって影響されることを示した。さらに, 道路標識の表現形式が異なる地域からの被験者群の比較から, 文化的要因がサイン情報の認知に影響することを確認した。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 45 (3), 71-80, 1998

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (15)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680386942848
  • NII論文ID
    110003825054
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.45.71
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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