日本酒ラベルデザインの現状 : ユーザが受ける印象を考慮した日本酒パッケージデザインのための基礎調査

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タイトル別名
  • Current Design Tendency of Japanese Sake's Label : A Fundamental Inquiry for Design of Sake's Packaging Considering of User's Impressions

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説明

商品購入時のパッケージデザインの重要性をふまえ、日本酒のパッケージデザインのあり方を考察するため、まず本研究では、日本酒ラベルの現状を探った。日本酒ラベルのデザイナーのインタビューからは、1)デザイナーと蔵元との間のイメージの不一致、2)吟醸酒などのクラスを意識したデザインがされていない、3)蔵元の保守的傾向、が問題点として上がった。そして、現行の日本酒ラベル689点に加え、20年前の日本酒ラベル245点、瓶などの形状が日本酒に似た焼酎と泡盛から、それぞれ207点、113点のラベルを収集し、デザインを分析した。その結果、クラス別に差別化が行われているとは言いがたいが、多少の傾向の違いはみられた。数量化理論剛類の結果から、現行ラベルは「単純一複雑」、「調和一独立」の観点から記述できる事がわかった。そして、過去のデザインの特徴と合わせて考えると、複雑で独立的なデザインから、調和あるいは単純な方向への2つのデザイン潮流も見いだされた。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 53 (6), 21-26, 2007

    一般社団法人 日本デザイン学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (13)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680386994304
  • NII論文ID
    110006279197
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.53.21_3
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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