カルボニルストレス性統合失調症の病態に関する研究

  • 新井 誠
    財団法人東京都医学総合研究所 精神行動医学研究分野 統合失調症・うつ病プロジェクト
  • 宮下 光弘
    財団法人東京都医学総合研究所 精神行動医学研究分野 統合失調症・うつ病プロジェクト
  • 市川 智恵
    財団法人東京都医学総合研究所 精神行動医学研究分野 統合失調症・うつ病プロジェクト
  • 菊池(二本松) 尚美
    財団法人東京都医学総合研究所 精神行動医学研究分野 統合失調症・うつ病プロジェクト
  • 楯林 義孝
    財団法人東京都医学総合研究所 精神行動医学研究分野 統合失調症・うつ病プロジェクト
  • 岡崎 祐士
    東京都立松沢病院精神科
  • 宮田 敏男
    東北大学大学院医学系研究科附属創生応用医学研究センター
  • 糸川 昌成
    財団法人東京都医学総合研究所 精神行動医学研究分野 統合失調症・うつ病プロジェクト

書誌事項

タイトル別名
  • A new medication for carbonyl stress-related schizophrenia
  • カルボニルストレスセイ トウゴウ シッチョウショウ ノ ビョウタイ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

カルボニルストレス性統合失調症の症例において,ペントシジン,ビタミンB6といった分子マーカーやグリオキサラーゼの遺伝子型は早期の診断と病態の把握に有用である。また,カルボニルスカベンジャーとして機能するピリドキサミン(活性型ビタミンB6)は,カルボニルストレス性の症例,グリオキサラーゼ遺伝子に希少変異をもつ症例の病態に根ざした治療薬として,また,顕在化の予防を目指した新たな介入法となることが期待される。本稿では,「カルボニルストレス」を軸としたトランスレーショナルリサーチの自験例を紹介し,統合失調症の治療・予防薬の創出に向けた将来的な展望についても述べた。

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