躁病と ADHD:症状,病態,治療は共通か?

  • 友田 明美
    福井大学 子どものこころの発達研究センター

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タイトル別名
  • Mania and ADHD : Common symptoms, common pathophysiology, common treatment?
  • ソウビョウ ト ADHD : ショウジョウ,ビョウタイ,チリョウ ワ キョウツウ カ?

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抄録

注意欠陥 / 多動性障害(Attention Deficit/Hyperactivity Disorder:ADHD)は,年齢あるいは発達に不釣り合いな不注意,多動性 / 衝動性を特徴とする神経行動障害で,社会的な活動や学校生活への適応に困難をきたす。特に学童では 3 ~ 5%と非常に高い疾病率であり,早期の診断,適正な治療,および教育や医療面での専門的な支援が課題となっている。近年のいくつかの研究から,ADHD にはさまざまな疾患,例えば双極性障害(BPD),躁病などが併存することが指摘されている。しかし,児童青年精神科領域では,併存疾患の診断や,その病態把握,治療法のための客観的なエビデンスがまだ少ない。そのような中で,ドイツ,韓国,そして日本の研究者らが発表を行った。

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