踵なしスリッパの着用が歩行に及ぼす影響

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  • Influence of wearing heel-free slippers on walking
  • カカト ナシ スリッパ ノ チャクヨウ ガ ホコウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

本研究の目的は,踵なしスリッパの着用が歩行に及ぼす影響を明らかにすることである。対象は,健常成人女性14名とした。方法は,通常のスリッパと踵なしスリッパを着用した歩行中の歩行パラメーターと筋活動を歩行分析装置及び表面筋電計を用いて計測した。その結果,踵なしスリッパ歩行が通常のスリッパ歩行に比べて,歩幅,ストライド長,両脚支持時間が有意に短縮した。ただし,立脚時間,遊脚時間,歩行速度,ケイデンスに有意な変化は認められなかった。筋活動では,立脚期の大腿直筋と腓腹筋の筋活動が有意に増大したが,立脚期の大腿二頭筋,前脛骨筋,および遊脚期のすべての筋活動に有意差は認められなかった。以上のことから,踵なしスリッパの着用は,歩幅を狭めるが素早く1歩を出すことで通常のスリッパと同じ歩行速度を保ち,大腿直筋および腓腹筋の筋活動を効果的に高める可能性が示された。

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