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- 賀古 真一
- 自治医科大学附属さいたま医療センター血液科
書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical trials of combining the data from the Japan Society for Hematopoietic cell transplantation (JSHCT) and the Japan Adult Leukemia Study Group (JALSG)
- —臨床決断分析による,成人急性リンパ性白血病第一寛解期における同種造血幹細胞移植施行の妥当性の検討—
- —A decision analysis of allogeneic hematopoietic stem cell transplantation in adult patients with acute lymphoblastic leukemia in first remission—
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説明
ヒト白血球抗原(HLA)適合血縁ドナーを有する第1寛解期成人急性リンパ性白血病患者の至適治療について,第1寛解期での化学療法継続か同種移植施行かを無作為化比較試験で検討することは難しい。そこでわれわれは臨床決断分析を行った。化学療法を継続した場合のその後の移行確率は日本成人白血病治療共同研究グループ(JALSG)の前向き研究の結果に基づき,同種造血幹細胞移植施行後の移行確率は日本造血細胞移植学会(JSHCT)の移植登録一元管理プログラム(TRUMP)データに基づいて算出した。この結果HLA適合血縁ドナーを有する場合,第一寛解期での移植の決断が推奨されるという結論が導き出された。それと同時に化学療法と移植についての大規模データを組み合わせて行う臨床研究の有用性を示すことができた。今後は化学療法と移植両者のデータの一層の充実や紐付け強化を図り,両者のデータを組み合わせた臨床研究が造血器疾患治療の新たな知見につながっていくことを期待したい。
収録刊行物
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- Journal of Hematopoietic Cell Transplantation
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Journal of Hematopoietic Cell Transplantation 6 (1), 8-14, 2017
一般社団法人 日本造血・免疫細胞療法学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680397523712
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- NII論文ID
- 130005292496
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- DOI
- 10.7889/hct.6.8
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- ISSN
- 21865612
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可