公営住宅における居住者特性の変容-広島市を事例として-

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  • Characteristics and Transformation of Public Housing Dwellers in Hiroshima City
  • コウエイ ジュウタク ニ オケル キョジュウシャ トクセイ ノ ヘンヨウ ヒロ

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本研究は,広島市を事例として公営住宅における居住者特性の変化を明らかにし,その変化のメカニズムについて考察したものである. 1970-1990年の国勢調査資料の分析の結果,公営住宅における居住者特性の変化は, 3つに類型化できる.第1は,少人数化と高齢化が急激に進行した第3次産業就業者の多い市街地内部の公営住宅である.第2は少人数化と高齢化の進行の程度が弱く,第3次産業就業者の多い市街地内部の第1種住宅である.第3は少人数化と高齢化の進行していない郊外地域の公営住宅であり,第2次産業就業者が多い.このような居住者の特性の変化にみられる地域差は,居住者の滞留度の違いによるものと思われ,郊外地域では転出入世帯数が多いため継続的に若年および中壮年層の世帯が主体となっている.

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