正射投影写真を用いた傾斜地力ンキツ園の微細土地利用分類と園内道の形態分析

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タイトル別名
  • Orthophotomap-based Micro Landuse Classification and Mophometric Analysis of Farm Paths in Steep Citrus Orchards
  • 正射投影写真を用いた傾斜地カンキツ園の微細土地利用分類と国内道の形態分析
  • セイシャ トウエイ シャシン オ モチイタ ケイシャチ カンキツエン ノ ビサイ トチ リヨウ ブンルイ ト コクナイドウ ノ ケイタイ ブンセキ

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抄録

園内道が設けられた急傾斜地のカンキツ園を対象に,微細な土地利用分類図を作成し,園内道と樹冠の分布と形態に関する分析を行った.土地利用分類図は,園地上空からのステレオ写真を,正射投影写真図に変換して画像分類を行い作成した.四国地域の4園地の土地利用分類図を計測した結果,園内道は園地全体の9~25%の面積を占め,樹冠は24~48%を占めることが判明した.園内道のうち作業道は,成木からなる区域の17~25%を占める.作業道は等高線に沿って設けられるため,その占有面積率は園地の原地形平均傾斜角度αには関係せず,畑面と作業道の幅に依存する.一方,園内道のうち連絡道は,車両の安定確保のため,αが12~15度以上では原地形に対して斜行し,屈曲を繰り返す配置をとる.連絡道長は,αが20度では屈曲せずに地形傾斜に沿う場合の約1.5倍,30度では約2.5倍の長さとなる.これらの知見をもとに,園内道の占有状態の簡易な予測法を提案した.

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参考文献 (30)*注記

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