ニュージーランドのオークランド都市圏における農業的土地利用の変化とその地域的性格—マヌカウ市イースト・タマキ地区の事例—

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タイトル別名
  • Land Use Change and Its Characteristics in the Auckland Metropolitan Region, New Zealand: A Case Study of East Tamaki Area, Manukau City
  • ニュージーランドのオークランド都市圏における農業的土地利用の変化とその地域的性格--マヌカウ市イースト・タマキ地区の事例
  • ニュージーランド ノ オークランド トシケン ニ オケル ノウギョウテキ トチ

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抄録

本研究はオークランド都市圏における農業的土地利用の変化を時間的,空間的に分析し,土地利用変化の遷移システムとそれを規定する諸要因を明らかにした.さらに,土地利用変化とその諸要因の地域的性格を解明することも目的とした.オークランド都市圏では都市ゾーンや農村ゾーン,および漸移ゾーンに分ける土地利用規制が多くの地域で行なわれているが,本研究の対象地域は最も土地利用変化の著しい漸移ゾーンの1つ,マヌカウ市イースト・タマキ地区とした.オークランド都市圏近郊の農業的土地利用は,フィードバック機構をもって,酪農経営から羊・肉牛の放牧経営や肉牛の放牧経営に変化する労働・土地粗放化の遷移システムと,フィードバック機構をもたないで,酪農経営や肉牛の放牧経営から軽種馬飼養経営に変化する労働粗放化・土地資本集約化の遷移システムという2つの段階のシステムをもって変化していることがわかった.このような,土地利用変化の遷移システムは,オークランド都市圏の自然条件や社会・経済条件などを基盤にして成立している.

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