日本と韓国の諸都市における都市規模とヒートアイランド強度

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タイトル別名
  • CITY SIZE AND URBAN HEAT ISLAND INTENSITY FOR JAPANESE AND KOREAN CITIES
  • ニホン ト カンコク ノ ショ トシ ニ オケル トシ キボ ト ヒートアイランド キョウド

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抄録

日本と韓国の諸都市における都市人口とヒートアイランド強度との間には正の相関があるが,単なる直線関係ではなく,人口約30万を境にして勾配の異なる直線で表わされる.その原因を推論するため,天空比と非透水性面積比を指標にとり,ヒートアイランド強度ならびに都市人口との関係を考察した。ヒートアイランド強度と天空比とは負の相関,非透水性面積比とは正の相関があり,いずれも高い相関をもつ。天空比と都市人口との関係は欧米の都市と同様な一本の直線で近似できる.しかし,北海道の諸都市の天空比は他の都市に比べてかなり大きく,別の直線で表わされる.非透水性面積比と都市人口との関係は,人口50万程度でその傾向が変わる。これは,ヒートアイランド強度と都市人口とめ関係でみられる人口約30万とは若干差があるが,その傾向は同様である.したがって,都市人口とヒートアイランド強度との関係が中小都市と大都市とで異なる原因の一つとして,非透水性面積比の違いで表わされるような都市構造の差異が関与していると考えられる.

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