東アジアにおける卓越気圧配置型の季節推移からみた近年の気候変動

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タイトル別名
  • CLIMATIC VARIATIONS IN RECENT YEARS FROM THE VIEWPOINT OF THE SEASONAL TRANSITION OF PREVAILING PRESSURE PATTERN TYPES OVER EAST ASIA
  • ヒガシ アジア ニ オケル タクエツ キアツ ハイチガタ ノ キセツ スイイ

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抄録

東アジアにおける気圧配置型の出現頻度からみた気候変動の実態を,1941年から1985年までの45年間について論じた.1970年代以降をそれ以前と比較すると,冬型高頻度期間の長期化,厳冬季の早期出現,春季移動性局気圧卓越期の遅れ,梅雨前線活動の後半顕著・長期化,夏型高頻度期間の短縮,日本へ接近する台風(とくに秋台風)の減少,秋雨前線の早期出現・活動長期化,秋季移動性高気圧高頻度期間の早期終了といっ一連の傾向が特徴である.また1980年前後になり,.1960年前後と同様に,日本列島上の梅雨前線が活発になりやすい状態となったが,これは集中豪雨の多発と関連している.さらに,晴天のシンギュラリティとして知られる文化の日を含む11月2~6日は,確かに移動性高気圧に覆われやすく,経年変動も少ないが,同程度のシンギュラリティが春季の4月11~15日にも存在すること等新しい知見を得た.

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