飼育下におけるヤマカガシの幼蛇の成長

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  • 森 哲
    京都大学理学部動物学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Growth Pattern in the Juvenile Japanese Grass Snake, <i>Rhabdophis tigrinus tigrinus</i>, in Captivity

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説明

ふ化直後のヤマカガシ27個体を2年4ヵ月にわたって室温下で飼育した。これらの個体を9個体ずつ3つの群に分け,それぞれ2日,4日,6日毎に同量の小魚を与え,成長の違い,及び成長の季節変動を見た。ふ化後4週間で,2日毎の群は頭胴長,体重において4日毎の群より大きくなったのに対し,4日毎の群は体重においてのみ6日毎の群より大きくなった。一方,肥満度(体重/頭胴長3)はふ化1年以後.4日毎の群が2日毎の群よりも大きくなった。体重は冬季直前と直後に急速に増加したのに対し,頭胴長は春から秋にかけてゆっくりと増加した。この季節変動はどの群においても同様に見られた。また,全長が290mm以上になると雄の尾率は雌のそれよりも大きくなった。

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