テレメトリー法によるモリアオガエルの繁殖後の分散の研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Radio-tracking Study of Post-breeding Dispersal of the Treefrog, <i>Rhacophorus arboreus</i> (Amphibia: Rhacophoridae)
  • A radio-tracking study of post-breeding dispersal of the treefrog,Rhacophorus arboreus(Amphibia:Rhacophoridae)
  • radio-tracking study of post-breeding d

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説明

東京都八王子市南大沢の都立大学キャンパス内の緑地において,モリアオガエルの繁殖後の分散行動を1994年から1997年の初夏に調査した.産卵のため繁殖池に現れた雌を捕獲し,室内にて産卵させた後小型発信機を装着し池に放逐した.その後,放逐個体の池からの分散行動をテレメトリー法によって追跡した.その結果,7個体の雌を用い,総計8回,それぞれ7-24日間に渡って行動を追跡することができた.ほとんどの雌は,放逐後2・3日で池から移動し夏場の行動圏に定着した.それぞれの個体の池からの最大分散距離は,30mから125mで,平均は80.0m(SD=32.6,N=8)であった.1個体の雌は,連続2シーズンに渡って追跡することができた.その個体が2シーズンともほぼ同じ行動圏に戻ったことから,モリアオガエルの繁殖個体は非繁殖期に,毎年特定の行動圏を利用する傾向が強いものと思われた.

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