671. 山口県秋吉台産の後期更新世鹿科 Nipponicervus 亜属

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  • 671. LATE PLEISTOCENE NIPPONICERVUS (CERVID, MAMMAL) FROM THE AKIYOSHI PLATEAU, WEST JAPAN

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抄録

山口県美東町の秋吉台北東部において最近発見された洞窟の堆積物から, 若干の哺乳類化石とともに採集された鹿科化石(角つき頭骨)を研究した結果, それはCervus属の絶滅種族であるNipponicervus亜属(=Deperetia SHIKAMA, 1936)の新種であることがわかった。この鹿の角の形態は明らかにNipponicervus亜属に特有のものであるが, 一方, 頭骨を構成する諸骨のうち涙骨と鼻骨に見い出されるいくつかの特徴は, この鹿が現棲種であるツシマジカCervus (Sika) pulchellus IMAIZUMIに近縁であることを示唆している。この新種鹿はNipponicervus亜属とSika亜属の系統発生の考察上, 極めて重要である。包含層の時代は岩相・分布高度および共産した哺乳動物群からみて, 更新世末から最新世初期にかけてのものであることが推定される。

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  • CRID
    1390282680409918336
  • NII論文ID
    110002703063
  • NII書誌ID
    AA00867896
  • DOI
    10.14825/prpsj1951.1977.104_448
  • ISSN
    21860963
    00310204
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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