881. 古琵琶湖層群から産出した中期更新世前期の齧歯目ネズミ科の臼歯化石

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タイトル別名
  • 881. AN EARLY MIDDLE PLEISTOCENE MURID RODENT MOLAR FROM THE KOBIWAKO GROUP, JAPAN
  • 古琵琶湖層群から産出した中期更新世前期の齧歯目ネズミ科の臼歯化石〔英文〕
  • コ ビワコソウグン カラ サンシュツシタ チュウキ コウシンセイ ゼンキ ノ

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説明

古琵琶湖層群の比良園粘土層から産出した齧歯類の上顎第1大臼歯は, ネズミ科の化石としては日本列島最古のものである。この化石は, 現在の日本列島の固有種であるヒメネズミApodemus argenteusに同定される。このことは, 本種が中期更新世前期の0.65-0.7 Maまでに種分化していたことを示している。さらに日本では, 中期更新世前期に相当する哺乳動物化石帯のQM3帯(0.5 Maから0.73 Ma)の動物相の内容が現在ほとんど知られていないことから, 今回の化石は日本列島の哺乳動物相の変遷史を考える上で重要である。

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