897. 日本産中新世ゴカクウミユリ科とその生物地理的意義

書誌事項

タイトル別名
  • 897. MIOCENE ISOCRINIDAE (STALKED CRINOIDS) FROM JAPAN AND THEIR BIOGEOGRAPHIC IMPLICATION
  • 日本産中新世ゴカクウミユリ科とその生物地理的意義〔英文〕
  • ニホンサン チュウシンセイ ゴカクウミユリカ ト ソノ セイブツ チリテキ イ

この論文をさがす

説明

ゴカクウミユリ科3種を日本の中新統より記載し, その生物地理的意義を考察する。師崎層群産Teliocrinusは従来インド洋の現生種によってのみ知られていた同属の記録を中新世に朔らせた。備北層群産Isocrinus sp.は西部オレゴン州産の種に酷似する。一志層群, 安房層群産Isselicrinus sp.は, この属の最後の代表者の1つである。顕著な種構成の入れ替りが中新世と現在の間に西太平洋地域に認められる。この変化はTeliocrinus, Isocrinus, Isselicrinus各属が同地域より姿を消し, MetacrinusとSaracrinusが同地域にもたらされたことである。この説明として, ゴンドワナの一部(オーストラリアとニューギニア)とユーラシアの衝突が考えられる。この衝突によりMetacrinusが西太平洋地域にもたらされ, また衝突によって生じた浅海域が障壁となり, 両大洋のゴカクウミユリ科を分けるに至ったと解釈される。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ