食道切除術後残食道に生じた円柱上皮化生の伸展を経時的に観察し得た1例

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タイトル別名
  • A case of columnar lined esophagus of the residual esophagus extending as time passed

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抄録

症例は60歳代男性。食道癌の診断で胸部食道抜去術・後縦隔経路頸部食道胃管吻合術を施行した。術後3年4カ月の内視鏡検査では,残食道の著明な白濁を認めたが,4年3カ月後の検査時には吻合部前壁側に舌状の円柱上皮化生を認めた。その後円柱上皮化生はびらんを伴いながら樹枝状全周性に展開していき,9年8カ月後には全周性2cm位まで伸展した。残食道の食道炎から円柱上皮化生の口側への伸展を長期観察したので報告する。

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