イオン交換膜中におけるイオン易動度の測定

  • 山本 秀夫
    The Odawara Salt Experiment Station, Japan Monopoly Corporation

書誌事項

タイトル別名
  • Mobility of Counter Ion in Ion Exchange Membrane
  • Studies on Permselectivitty hrough Ion Exchange Membrane (III)
  • イオン交換膜の選択透過性に関する研究 (第3報)

説明

電気泳動装置を使用してイオン交換膜中におけるイオンの易動度の測定を行なつた. 第一の方法はアイソトープ22Na,36Clを使いイオンの泳動距離を実測する直接法, 第二の方法は輸率, 膜内イオン濃度, 比電導度から易動度を算出する間接法を用いた.<BR>測定の結果, 両者とも同種類の膜同士では, ほぼ近似的な値がえられたことから, 一般には第二の間接法で易動度を推定してもよいと考えられる.<BR>膜中におけるイオンの易動度は水溶液中のものとくらべてH+, OH-以外の1価イオンはほぼ1/10, 2価イオンは1/20~1/50に低下する. 膜中における2価イオンの低下率が特に大であるのはこれらイオンの膜内イオン交換基に対する親和力が大きいためと思われる.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680425521920
  • NII論文ID
    130004674577
  • DOI
    10.11457/swsj1965.22.323
  • COI
    1:CAS:528:DyaE3cXkvFWrsr4%3D
  • ISSN
    03694550
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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