海水におけるバリウム, ストロンチウム化合物の溶解平衡

DOI
  • 上田 隆
    Hiroshima Research and Development Center, Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
  • 鵜川 直彦
    Hiroshima Research and Development Center, Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
  • 春木 隆
    Hiroshima Research and Development Center, Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
  • 芹沢 曉
    Nagasaki Shipyard & Engine Works, Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.

書誌事項

タイトル別名
  • Equilibrium Distribution of Barium and Strontium Compounds in Sea Water

説明

海水における硫酸バリウムおよび硫酸ストロンチウムのスケール析出を判定する上で不可欠な溶解平衡実験を行い, 以下の結論を得た.<BR>1) 微量なバリウム, ストロンチウムについて溶解平衡データが取得できる実験装置を試作し, 満足できる結果を得た.<BR>2) プラズマ発光分光分析装置 (ICP) を使用することにより, 海水中のバリウムおよびストロンチウムはおのおの定量範囲5ppb～3ppmおよび2ppb～40ppmで分析可能である.<BR>3) 合成海水を使用し, イオン強度と溶解度積との関係を調べた結果, イオン強度Iが0, 5<I<1.5の範囲で<BR>BaSO4logKsp'=0.80・logI-8.00 (25℃)<BR>SrSO<BR>4 logKsp'=0.62・logI-4.92 (25℃)<BR>の関係を得た.<BR>4) ジェッダ沖の天然海水について硫酸バリウムの溶解平衡実験を行った結果,Ksp'値は合成海水で得られたイオン強度とKsp'との関係式から求められる計算値と一致した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680426903936
  • NII論文ID
    130004674921
  • DOI
    10.11457/swsj1965.41.251
  • ISSN
    03694550
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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