イミノ二酢酸キレートディスク予備濃縮/プラズマ発光分光分析法による塩中の微量金属の定量

  • 新野 靖
    Sea Water Science Research Lab., The Salt Industry of Japan
  • 古賀 明洋
    Sea Water Science Research Lab., The Salt Industry of Japan

書誌事項

タイトル別名
  • Determination of Trace Metals in Common Salt by means of ICP-AES with Preconcentration Using Iminodiacetate-Chelating Resin Disk
  • イミノ ニ サクサン キレートディスク ヨビ ノウシュク プラズマ ハッコウ ブンコウ ブンセキホウ ニ ヨル エン チュウ ノ ビリョウ キンゾク ノ テイリョウ

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説明

塩中の微量金属元素 (Al, Cd, Co, Cu, Fe, Mn, Mo, Ni, Pb, Ti, V, Znの12元素) をイミノ二酢酸キレートディスクで濃縮し, ICP-AES法で測定する方法を検討し, 得られた条件で市販食用塩中の微量金属元素を定量した.<BR>その結果, 水溶液中の12元素はpH4.5で同時濃縮できたが, 塩中のマトリックス成分 (NaCl, Ca, Mg) の共存により回収率が低下する元素 (Cd, Mn, Pb) があり, これらの元素はpH8.8で処理することにより濃縮可能であった.本法の定量下限は, 試料50g処理時, 多くの元素に対して数μg/kgであり, また, 2μg添加試料を繰返し処理した時の変動係数は5%以下と良好であった.<BR>本試験で得られた測定条件 を用いて市販食用塩中の微量金属元素を測定した結果, 多くの元素の定量が可能となった.処理pHを変て2条件 (pH4.5, 8.8) で定量できた元素 (Cu, Ni, Fe, Ti, Zn) の定量値はほぼ一致し, また, 比較的高濃度の元素は, ICP-AESによる直接分析結果とよく一致した.

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参考文献 (13)*注記

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