瀬戸内海から単離した<I>Thraustochytrium</I>(ラビリンチュラ類)による有用物質生産

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タイトル別名
  • Production of Useful Substances by the Protist <I>Thraustochytrium</I>(labyrinthulids) Isolated from the Seto Inland Sea
  • Production of Useful Substances by the Protist Thraustochytrium(labyrinthulids) Isolated from the Seto Inland Sea

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説明

Thraustochytriumを工業的に利用するため, 瀬戸内海から単離した色素を含んでいるThraustochytriumCHN-1の培養と化学分析で有用物質組成を検討した. その結果, この微生物はC/Nが20を示し, 他の海洋微生物に比較して炭素に富み, 脂質が半分を占めることが分かった. 脂質を構成している脂肪酸は大部分がC22: 6とC22: 5からなる中性脂質であった. この脂質画分に遊離のアスタキサンチンとコレステロールを含有していた. 糖成分はガラクトースが多いことが特徴であった. ビタミンはビオチンニコチン酸アミド, ビタミンCが多かった. 今後, これらの特徴的な有用物質は動物への飼料や養殖魚への餌料などの利用が考えられる.

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