書誌事項
- タイトル別名
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- Nasometer Test for Analysis on Velopharyngeal Function of Patients with Cl e f t Palate
- Objective Criteria for Velopharyngeal Function
- 鼻咽腔閉鎖機能の客観的評価基準の検討
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説明
目的:本研究の目的は,口唇裂口蓋裂患者の鼻咽腔閉鎖機能の評価におけるナゾメータ検査の診断基準を明確にすることである。 対象と方法:口蓋形成術後3年以上を経過した83例の口唇裂口蓋裂患者および健常児20例を対象とした。鼻咽腔閉鎖機i能(VPF)の判定は,聴覚判定による開鼻声の程度, blowing検査,側面頭部X線規格写真により総合的に行った。ナゾメータ検査では,母音/i:/,子音/tSl・u/,口腔内圧の低い文および高い文を課題とし,nasalance scoreの平均値および最大値を求めた。さらに,鼻咽腔閉鎖機能の判定結果に対応するnasalance score値を分析した。<BR>結果:総合的な鼻咽腔閉鎖機i能は,良好28.9%,ほぼ良好18.1%,軽度不全27.7%,および不全25.3%であった。健常群および鼻咽腔閉鎖機能良好群の母音/i/発声時の平均nasalance scoreは,ほぼ20%を呈し,他群に比べて有意に低値を示した。鼻咽腔閉鎖機能の程度が重度になるにつれて,nasalance scoreは高くなっていた。 さらに,鼻咽腔閉鎖機能別にみたnasalance scoreの分布をみると,健常群と鼻咽腔閉鎖機能良好群では,母音,子音および文発声時にnasalance scoreの平均値が20%以下,低圧文の最大値が60%以下を呈する傾向にあった。一方,鼻咽腔閉鎖機能軽度不全および不全群の多くは,母音と子音の平均値で40%,高圧文の最大値において80%を越える者が多かった。<BR>結語:ナゾメータ検査は,口蓋形成術後の客観的な鼻咽腔閉鎖機能評価として有用であると考えられ,検査の際には,複数の発話サンプルを使用した評価が重要であることが示唆された。鼻咽腔閉鎖機能の判定基準については,良好の判定には母音および低圧文の平均nasalance scoreの20%以下ならびに低圧文の最大値60%以下が有用な指標となり,一方,不良の判定には平均40%以上,高圧文の最大値80%以上が有用で,これらの値を越える場合には,スピーチエイドを含めた二次治療が必要であると思われた。
収録刊行物
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- Journal of Japanese Cleft Palate Association
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Journal of Japanese Cleft Palate Association 28 (1), 9-19, 2003
Japanese Cleft Palate Association
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680430208768
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- NII論文ID
- 10020438034
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- NII書誌ID
- AN00188874
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- ISSN
- 03865185
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可