肺癌細胞に取り込まれたへマトポルフィリン誘導体の細胞内レーザー誘起蛍光分布とそのスペクトラム分析

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抄録

肺癌株化培養細胞及び手術切除肺癌細胞をヘマトポルフィリン誘導体(以下HpD)により処理し、 レーザー誘起蛍光分光装置により、 蛍光スペクトラムの波長分析を行い、 その特徴を解析した。 HpD (PH1008) の生理食塩水溶液では、 705.9nmを中心とした一峰性の蛍光であり、 肪腺癌細胞では、 681.1nm、 637.7nmの二峰性の蛍光であった。 一方、 正常肺細胞では、 HpD による蛍光は検出されなかった。 超音波処理を行った PH1008 溶液の結果より 630nm 近傍の蛍光は HpD の多量体によることが示唆された。 同様に処理した肺癌培養細胞を顕微分光装置により観察し、 HpD は主として核周囲の細胞質に分布することが観察された。

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  • CRID
    1390282680431016832
  • NII論文ID
    130004629995
  • DOI
    10.2530/jslsm1980.11.supplement_397
  • ISSN
    02886200
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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