食道静脈瘤治療における症例経験数と再発率

  • 塩澤 宏和
    東海大学医学部付属東京病院消化器肝臓センター
  • 西崎 泰弘
    東海大学医学部付属東京病院消化器肝臓センター
  • 森野 文敏
    東海大学医学部付属東京病院消化器肝臓センター
  • 小山 礼
    東海大学医学部付属東京病院消化器肝臓センター
  • 佐久間 惠子
    東海大学医学部付属東京病院消化器肝臓センター
  • 青木 純
    東海大学医学部付属東京病院消化器肝臓センター
  • 松崎 松平
    東海大学医学部付属東京病院消化器肝臓センター
  • 渡辺 勲史
    東海大学医学部付属東京病院消化器肝臓センター
  • 峯 徹哉
    東海大学医学部付属病院消化器センター
  • 幕内 博康
    東海大学医学部付属病院外科

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between number of cases experienced and recurrence rate of esophageal varices after endoscopic treatment by an endoscopist

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抄録

食道静脈瘤治療において, 同一術者の治療症例経験数と再発率を対比し, 治療技術習得における経験につき検討した.食道静脈瘤30例を治療年代順に10例ごとの3期および15例ごとの2期に分けそれぞれの再発率を対比したところ, 3期に分けた検討では, 前期50%, 中期20%, 後期10%と治療年代が遅くなるほど再発率は低くなる傾向にあり, 2期に分けた検討では前期46.7%, 後期6.7%で有意差が示された (ρ=0.039).またF因子, 門脈腫瘍塞栓, 治療法等を含めた多変量解析でも, 治療年代が最も再発に強く影響し有意差が示された (ρ=0.022).およそ10例の症例経験で治療手技が安定し始め, 15-20例の経験で確実な技術習得が可能になると思われた.

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被引用文献 (1)*注記

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