沿岸海底下での地下水採取技術の開発とその適用

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タイトル別名
  • A new technique to collect groundwater samples from submarine formations and its application to offshore Kurobe alluvial fan
  • 沿岸海底下での地下水採取技術の開発とその適用--黒部川扇状地沖合での例
  • エンガン カイテイ カ デ ノ チカスイ サイシュ ギジュツ ノ カイハツ ト ソノ テキヨウ クロベガワ センジョウチ オキアイ デ ノ レイ
  • 黒部川扇状地沖合での例

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抄録

沿岸海底下からの地下水採取技術の開発を行った.ここでは.潜水作業を行うことができるダイバーによって調査が可能な水深(約30から40m)程度までの領域において.海水との混合を防ぎ.かつ大量の地下水採取を可能にすることを目的とした.具体的には.海底下に長さ60cm程度の採水用針を刺し.複数の三方コックとプラスチックシリンジ.マイラーバッグを組み合わせることにより.1回の作業で1リットル以上(最大2リットル程度)の採水を行うことを可能にした.この手法を.黒部川扇状地沖合の淡水湧水地点において適用した.その結果.本手法では.海水との混合をすることなく淡水の地下水を採取することが可能であることを確認した.また.今回の採水では.採水地点(2個所)から各々約1リットルの地下水を採水することができた.採取された地下水の主成分組成および安定同位体の値は.今までに黒部川扇状地の陸域で報告されている値と調和的であった.

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参考文献 (28)*注記

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