Favorable Effects of Conjugated Linoleic Acid (CLA) -Supplemented Diets on Obesity in Dogs
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- Kimura Tohru
- Nihon Nosan Kogyo Co., Ltd., R & D Center
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- Hatano Yoshikazu
- Nihon Nosan Kogyo Co., Ltd., R & D Center
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- Okuyama Hitoshi
- Rinoru Oil Mills Co., Ltd., Development Department
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- Hayakawa Teruo
- Nihon Nosan Kogyo Co., Ltd., R & D Center
Bibliographic Information
- Other Title
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- 共役リノール酸添加ドッグフードによるイヌの肥満改善成績
Abstract
肥満犬9頭を3群に分け,各群に共役リノール酸(CLA)を4,2,0%含むドッグフードを10週間給与し,飼料摂取量の変化,肥満改善効果を体重および血液生化学的検査成績から検討した。次いで,CLAを含まない飼料に切り換えて,その後の変化も調べた。その結果,飼料摂取量は3種類の飼料間に差は見られなかったが,肥満犬のrelative energy level (REL) を求めたところ,4 % C L A 群でのREL値は,ヘアレス犬>同体重の有毛犬>最も著しい肥満の有毛犬の順であった。体重の変化としては,4 % C L A群で1頭の体重が減少し,2%CLA群では3頭に1.5-3.0kg程の体重減少を認めた。ドッグフード切り換えによる体重の大きな増加は見られなかった。血液生化学的検査成績については,2%CLA群でトリグリセライド量および総コレステロール量の減少が確認された。4%CLA群では,アラニンアミノトランスフェラーゼおよびアルカリホスファターゼ活性の増加が認められた。以上から,2%CLA添加飼料は,肥満犬の過体重および脂質代謝系にある程度の改善効果があり,CLAを含まない飼料に切り換えても,体重のリバウンド現象や脂質代謝系の急激な変化は生じないことがわかった。また,4%高用量CLA添加は,肝臓・胆道系に何らかの障害をもたらす可能性があることもわかった。CLA添加ドッグフードは,イヌの肥満の予防および治療を進める上で役立つものと思われる。
Journal
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- Journal of Pet Animal Nutrition
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Journal of Pet Animal Nutrition 2 (2), 53-58, 1999
Japanese Society of Pet Animal Nutrition
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680436146304
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- NII Article ID
- 130004625935
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- ISSN
- 13443763
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed