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- 瀬戸 瑠夏
- 東京大学大学院教育学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- What is the Structure of the Counseling Room in Schools?
- A Model Illustrating Functions and Structure of Counseling Rooms
- フィールドワークによる機能モデルの生成
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説明
2001年度以降, 公立中学校へのスクールカウンセラー (以下.SC) 全校配置が決定された。これに対応して, 学校コミュニティに根ざした活動のあり方について, より詳細に検討していく必要がある。本研究では, 学校組織全体を援助する方略の一つであるオープンルームに焦点を当て, その活動の場としての面接室 (スクールカウンセリングルーム: 以下, ルーム)が, どのような機能構造を有しているのかを検討した。方法として公立中学校でのフィールドワークを行い, 質問紙調査 (研究1)・観察調査(研究2)・面接調査 (研究3) を通して, 生徒の視点からルームの機能構造を探った。その結果,「開かれた異空間」「私的な異空間」から成る重層的二空間構造を見出した。さらに, 研究1~3によって深めた仮説的知見に基づき, 11の機能カテゴリーを重層的二空間モデルとして再構成した。これにより, オープンルーム活動を通して問題解決が可能であることが示唆され,「スクールカウンセリングにおいて特徴的な, 個人面接とも日常生活とも異なる中間領域」としての意義が明らかになった。
収録刊行物
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- The Japanese Journal of Educational Psychology
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The Japanese Journal of Educational Psychology 54 (2), 174-187, 2006
The Japanese Association of Educational Psychology
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680436233728
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- NII論文ID
- 130004624260
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- ISSN
- 00215015
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可