ドライフードの脂肪源が成ネコの摂食量および栄養素利用性に及ぼす影響

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抄録

ドライフードの粗蛋白質源は成ネコにおける栄養素の利用性に影響するが,本実験では脂肪源の影響を調べた。脂肪源として牛脂と大豆油を用い,成雄ネコ10頭を供試してクロスオーバー法により出納試験を行った。その結果,摂食量は牛脂区の方が有意に多かったが,一般成分の見かけの消化率および窒素出納に関しては両区間に差が認められなかった。また,血漿中のリン脂質,総コレステロールおよび過酸化脂質濃度についても両区間に差がなかった。以上の結果,大豆油を脂肪源とするドライキャットフードよりも牛脂を脂肪源とするフードの方が嗜好性は高いものの,脂肪源の違いは栄養素の利用性にほとんど影響しないことが示唆された。

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  • CRID
    1390282680436843392
  • NII論文ID
    130004991171
  • DOI
    10.11266/jpan1998.8.supplement_3
  • ISSN
    13443763
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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