ドライフードの脂肪含量が成ネコの摂食量,見かけの消化率および水分出納に及ぼす影響

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抄録

牛脂を脂肪源とするドライフードにおいて,脂肪含量が成ネコの摂食量,見かけの消化率および水分出納に及ぼす影響を調べた。健康な成ネコ12頭に対して,脂肪含量が9%,15%および22%と異なる3種類のドライフードを不断給与した。その結果,摂食量は群間で差が見られなかった。乾物消化率はフード中の脂肪含量に比例して増加し,そのため糞量は逆に減少した。また,糞量の減少に伴って糞中水分排泄量は減少したが,尿量はフード中の脂肪含量に比例して増加したため,総水分排泄量は群間で差がなかった。以上の結果より,ドライキャットフードでは脂肪含量の増加によって成分消化率が向上し,糞量が減少するが,それに伴って水分の排泄経路が糞から尿にシフトすることが示唆された。

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  • CRID
    1390282680436845440
  • NII論文ID
    130004991173
  • DOI
    10.11266/jpan1998.8.supplement_5
  • ISSN
    13443763
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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