中学生の友人関係場面における目標志向性と抑うつとの関係

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タイトル別名
  • Relation Between Goal Orientation in Peer Relationships and Depression Among Preadolescents
  • チュウガクセイ ノ ユウジン カンケイ バメン ニ オケル モクヒョウ シコウセイ ト ヨクウツ ト ノ カンケイ

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抄録

本研究は, 中学1・2年生を対象として, 友人関係場面における目標志向性 (経験・成長目標, 評価-接近目標, 評価-回避目標) と抑うつとの関係について検討したものである。研究1において, 目標志向性を測定する尺度を開発し, その信頼性と妥当性が検証された。研究2では, 目標志向性と抑うつとの関係を重回帰分析により検討した。その結果, Dweck & Leggett (1988) の仮説通り,「対人的経験を積むことを通して自分を深めようとする」経験・成長目標は抑うつを抑制し,「自分の性格について悪い評価を避けようとする」評価-回避目標は抑うつを促進するが, Dweck & Leggettの仮説に反して,「自分の性格について良い評価を得ようとする」評価-接近目標は抑うつを抑制することが明らかになった。また, 評価-接近目標が抑うつを抑制する効果は, 2年生よりも1年生において顕著にみられることが示された。

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