<b>UV 硬化性ハイパーブランチポリマーの合成と応用 </b>

  • 工藤 宏人
    関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Synthesis and Application of UV-Curing Materials Based on </b><b>Hyperbranched Polymers </b>
  • UV硬化性ハイパーブランチポリマーの合成と応用
  • UV コウカセイ ハイパーブランチポリマー ノ ゴウセイ ト オウヨウ

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抄録

<p>本総説は末端に反応性基を有するハイパーブランチポリマーを基盤としたUV 硬化性樹脂材料についてまとめた。ハイパーブランチポリマーの合成法は,比較的容易であり,AB2 法やA2 +B3 法が知られている。それらの方法で合成されたハイパーブランチポリマーは,一分子内に多数の枝分かれ構造と,多くの末端構造を有する。 また,ハイパーブランチポリマーの物理的特性(溶解性,成膜性,耐熱性)は,対応する直鎖状ポリマーよりも優れている。これらのことから,末端に反応性基を導入したハイパーブランチポリマーは優れたUV 硬化性樹脂材料として応用可能であると考えられ,2000 年代以降に多くの検討結果が報告されるようになった。それらの報告例では,UV 硬化性ハイパーブランチポリマーは,優れた光反応性を示すことが明らかにされ,さらに得られた硬化化合物は高い架橋密度を有し,優れた耐熱性や優れた強靭性を示すこと,さらには硬化化合物の表面特性(硬度特性や撥水性など)や接着性の改善について報告されている。</p>

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