<b>ZrO</b><b><sub>2 </sub></b><b>ナノ微粒子をマルチビニル架橋剤として用いた </b><b>透明ハイブリッド材料の設計 </b>

  • 一条  祐輔
    山形大学大学院理工学研究科 機能高分子工学専攻
  • 松本  睦
    山形大学大学院理工学研究科 機能高分子工学専攻
  • 箱崎  翔
    山形大学大学院理工学研究科 機能高分子工学専攻
  • 榎本  航之
    山形大学大学院理工学研究科 機能高分子工学専攻
  • 齋藤  悠太
    山形大学大学院理工学研究科 機能高分子工学専攻
  • 鳴海  敦
    山形大学大学院理工学研究科 機能高分子工学専攻
  • 川口  正剛
    山形大学大学院理工学研究科 機能高分子工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Design of Transparent Hybrid Materials Using ZrO</b><b><sub>2</sub></b><b> Nano-Particles as </b><b>Multivinyl Crosslinking Agent </b>
  • ZrO₂ナノ微粒子をマルチビニル架橋剤として用いた透明ハイブリッド材料の設計
  • ZrO ₂ ナノ ビリュウシ オ マルチビニル カケハシザイ ト シテ モチイタ トウメイ ハイブリッド ザイリョウ ノ セッケイ

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抄録

平均粒径およそ8 nm の透明なナノZrO2 水分散液からその粒子径を保ったままトルエン相にナノ分散する新規な表面処理化方法について報告した。また,それらをポリスチレン(PSt)やポリメタクリル酸メチル(PMMA)中にナノハイブリッド化することによって高屈折率かつ高透明なハイブリッドバルク材料を合成する手法について報告した。疎水化処理は炭素数4 以上のカルボン酸を表面処理剤としてZrO2 水分散液に加え,アルコールおよびトルエンを加えて溶媒交換を行うことによって行われた。表面処理化されたナノZrO2 は乾燥後もさまざまな有機溶媒にナノ分散可能であった。表面にメタクリレート基を多数有するマルチビニルZrO2 微粒子をスチレンやメタクリル酸メチル中にナノ分散させ共重合を行ったところ,透明なZrO2 ナノハイブリッド材料が得られた。疎水化ZrO2 はおよそ80 wt%程度まで透明性を維持しながらPSt やPMMA 中にナノハイブリッド化させることが可能であった。ハイブリッド材料の屈折率はZrO2 の体積分率と共に直線的に増加した。ビニルポリマーとのナノハイブリッド化にはZrO2 表面に適切な量の重合官能基が必要不可欠であること,重合後はZrO2 を架橋点としたネットワーク構造がZrO2 同士の凝集を防ぐ役割を果たしていると考えられた。

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