書誌事項
- タイトル別名
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- <b>Preparation and Research of Cured Resin from Biomass </b>
- バイオマス由来エポキシ樹脂硬化物の作製及び検討
- バイオマス ユライ エポキシ ジュシ コウカブツ ノ サクセイ オヨビ ケントウ
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説明
本研究の目的は,木質系バイオマスに含まれ,かつポリフェノールであるリグニン(L)をフェノール樹脂として利用し,最終的には100%バイオマス由来のエポキシ樹脂硬化物を作製することである。この硬化物作製に向けて,本研究ではL の構造単位の一つであるコニフェリルアルコール(CA)を用いたモデル反応を行った。 1 H-NMR 測定の結果CA は,フェノール性水酸基だけでなくアルコール水酸基もエポキシ化されていることが分かり,またエポキシ化CAはCAと期待通り反応したということが分かった。また,CAとフェニルグリシジルエーテル(PGE)の反応により,CA の水酸基がグリシジル基と円滑に反応することが分かった。この結果を基に実際にL によるエポキシ樹脂の硬化を試みた。結果,石油由来の硬化剤であるフェノールノボラック(PN)によってDGEBA を硬化させたものよりも,L 硬化系の方がガラス転移温度(Tg)が約20℃,500℃まで加熱したときの残渣が約10%向上する結果が得られた。
収録刊行物
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- Journal of Network Polymer,Japan
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Journal of Network Polymer,Japan 32 (3), 122-129, 2011
合成樹脂工業協会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680438121856
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- NII論文ID
- 130004648252
- 40018853863
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- NII書誌ID
- AN10521608
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC3MXotFCrtr0%3D
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- ISSN
- 2186537X
- 13420577
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- NDL書誌ID
- 11123339
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可