<b>イソチオシアナト基の反応選択性を利用したアルコール性水酸基および </b><b>カルボキシ基をもつメタクリラートコポリマーのネットワーク化 </b>

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Network Formation of Hydroxyl or Carboxyl Group-Containing Methacrylate Copolymers Based on Reaction Selectivity </b><b>of Isothiocyanate Moiety </b>
  • イソチオシアナト基の反応選択性を利用したアルコール性水酸基およびカルボキシ基をもつメタクリラートコポリマーのネットワーク化
  • イソチオシアナトキ ノ ハンノウ センタクセイ オ リヨウ シタ アルコールセイ スイサンキ オヨビ カルボキシキ オ モツ メタクリラートコポリマー ノ ネットワークカ

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抄録

2- イソチオシアナトエチルメタクリラート(ITEMA)と2- ヒドロキシエチルメタクリラート(HEMA)もしくはメタクリル酸(MAA)のラジカル共重合で得られるコポリマーpoly(ITEMA-co-HEMA)およびpoly (ITEMA-co-MAA)の架橋反応について検討した。poly(ITEMA-co-HEMA)をテトラヒドロフラン(THF)に溶解し,反応触媒として1,8- ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ-7- セン(DBU)を加えると,室温で側鎖のイソチオシアナト基とヒドロキシ基が反応し,架橋が進行してネットワークポリマーが得られた。また,poly (ITEMA-co-HEMA)およびpoly(ITEMA-co-MAA)をホットプレート上で200℃に10 分間加熱すると,同様に側鎖同士の架橋反応が進行し,ネットワークポリマーが得られた。得られたネットワークポリマーのIR スペクトルから,コポリマー側鎖のイソチオシアナト基とヒドロキシ基もしくはカルボキシ基が反応してウレタン構造を介してネットワーク化が進行したことが確認できた。これらの結果から,側鎖にイソチオシアナートを含むコポリマーが潜在的な架橋能力を有する高分子であることが分かった。

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