低位前方切除術・前方切除術を受けた大腸癌患者のQuality of Life (QOL)

DOI Web Site 被引用文献1件

書誌事項

タイトル別名
  • Quality of Life of Outpatients Treated with Low Anterior Resection or Anterior Resection for Colorectal Cancer
  • 低位前方切除術・前方切除術を受けた大腸癌患者のQuality of life(QOL)--排便機能障害とQUIK-Rの関連
  • テイイ ゼンポウ セツジョジュツ ゼンポウ セツジョジュツ オ ウケタ ダイチョウガン カンジャ ノ Quality of life QOL ハイベン キノウ ショウガイ ト QUIK R ノ カンレン
  • -Correlation Between Dyschezia and Self-completed QOL Questionnaire-
  • -排便機能障害とQUIK-Rの関連-

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は, 低位前方切除術 (LAR) や前方切除術 (AR) を受けた患者の退院後の排便機能障害とQOLの実態を把握し, それらの関係を検討することであった.<BR>質問紙は, 排便障害評価尺度 (DDAS) と自己記入式QOL質問表 (QUIK-R), およびデモグラフィックシートから構成し, 正ARまたはARを受けた後3年以内にある患者192名が研究対象となった. 対象者の平均年齢は64.6歳 (SD=10.4) であった. データの分析には, Mann-Whitney検定, Kruskal-Wallis検定, Spearman's順位相関, 重回帰分析 (step-wise法) を使用した.<BR>ARを受けた対象者に比較して, LARを受けた対象者でDDASの得点が有意に高く, DDASとQUIKRには正の相関が見られた. 特に強い相関があったのは,「Soiling」であった. また, 重回帰分析ではQUIK-Rの得点変動の22.3%がDDASと術式によって説明された.<BR>これらのことより, 外来通院をする大腸癌術後患者においては, 術式が排便機能障害の程度に影響し,「Soiling」等の排便機能障害がQOLに影響していることが示唆された.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ