看護系大学教師の実習教育に対する教師効力尺度の検討

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タイトル別名
  • Development of a Self-efficacy Inventory Toward Nursing Practice Teaching and Investigation of its Reliability and Validity
  • カンゴケイ ダイガク キョウシ ノ ジッシュウ キョウイク ニ タイスル キョウシ コウリョク シャクド ノ ケントウ

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説明

本研究は,「実習教育に対する教師効力」を高める方策を考えるために, 我が国の実習教育の実情に合った「実習教育に対する教師効力」を測定できる尺度を作成し, その信頼性と妥当性を検証することを目的とした. 看護系大学の助手433名に予備調査で信頼性・妥当性の検討を経て作成した調査用紙を郵送し, 245名より回答を得た. 項目検討の後に因子分析を行ない7因子28項目を抽出し, 尺度Seif-Efficacy Toward Nursing Practice Teaching Inventory (以下SENPTIと表わす) を作成した. SENPTIは, 7因子からなり, 第1因子より順に『カンファレンスを実施できる自信』『看護実践能力を活用できる自信』『学習者としての学生を尊重する自信』『学びを深めるために技法を活用できる自信』『実習教育の準備ができる自信』『学生の状況を判断できる自信』『学生の学びを促進できる自信』と命名した. これら7因子の累積寄与率は, 57.8%であった. SENPTIの妥当性は, 内容的妥当性, 基準関連妥当性について検討を行なった. 基準関連妥当性については, 一般性自己効力を測定しているセルフ・エフィカシー尺度と中程度の相関があることを確認した. 信頼性は, Cronbach's α=0.937により確認した. また, 実習教育に対する教師効力と関連する概念の検討において,「実習教育に対する教師効力」と職業への志向性, 職務満足感について関連がみられた. これらのことから, SENPTIは,「実習教育に対する教師効力」と関連要因の検討に使用可能な尺度あると考えられた.

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被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (32)*注記

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