看護活動の場の物理的環境特性と安全性に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of Physical Environmental Characteristics and Safety in the Field of Nursing Care
  • 看護活動の場の物理的環境特性と安全性に関する研究--照明条件が色の弁別に及ぼす影響について
  • カンゴ カツドウ ノ バ ノ ブツリテキ カンキョウ トクセイ ト アンゼンセイ ニ カンスル ケンキュウ ショウメイ ジョウケン ガ イロ ノ ベンベツ ニ オヨボス エイキョウ ニ ツイテ
  • The Influence of Lighting Conditions on Discrimination of Colors
  • -照明条件が色の弁別に及ぼす影響について-

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は, リスクマネジメントの視点から療養の場における物理的環境特性の一つである照明条件が, 色の弁別に及ぼす影響を明らかにすることである. 対象は, 視力が0.8以上の女性で平均年齢24.2歳(標準偏差3.2歳)の25名である. 実験条件は, 光源に色比較・検査用D65蛍光ランプと白熱灯を使用し, 照度を 1,000, 500, 200, 100, 50, 30, 10 lxに設定した. 提示色表の「ランドルト環色-背景色」の組み合わせは,「赤-しろ」,「赤-だいだい」,「赤-あお」, 規準色の「黒-しろ」とした. 赤は血液の色, 背景色は臨床で使用するリネン類の色である. その結果, 照度基準の1,000 lx と比較した場合,「赤-だいだい」で白熱灯照明下および100, 50, 30, 10 lxで正答数が有意に低下した (p<0.05,p<0.001, p<0.001,p<0.001). 従って, 観察をする時には, 200~1,000 lx の照度が確保できる移動可能な補助ライトや相関色温度が高く色の弁別の誤りが少ない光源を使用することで, 色の弁別をしやすくすることが示唆された.

収録刊行物

参考文献 (35)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ