アミノナフトキノン系色素の合成とその物性転写捺染用染料へのアプローチ

書誌事項

タイトル別名
  • New Synthesis and Characterization of Aminonaphthoquinone Dyes
  • アミノナフトキノン系色素の合成とその物性--転写捺染用染料ヘのアプローチ
  • アミノナフトキノンケイ シキソ ノ ゴウセイ ト ソノ ブッセイ テンシャ ナ
  • 転写捺染用染料へのアプローチ
  • An Approach to Heat-transfer Printing Dyes

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説明

転写捺染用染料の合成に関連して, アミノナフトキノン誘導体の新合成法について検討した。すなわち, ナフタザリンの選択的直接アミノ化反応によって多くの新規なアミノナフトキノン誘導体を合成し, そのスペクトル的性質や染料としての性質などについて検討考察した。<BR>アミノナフトキノン誘導体の合成はナフタザリンにブチルアミンを作用させたが, その場合には主としてα置換がおこり雑多な多くの誘導体が生成した。ところが, その系に銅塩を添加すると選択的なβ位アミノ化が優先的に進行することがわかった。<BR>アミノナフトキノン誘導体の発色構造を, P.P.P法による分子軌道計算の結果から考察した。その結果, 発色構造は, アントラキノン誘導体の場合と同様, アミノ置換芳香環からかベンゾキノンへの分子内電荷移動に帰属できること, β位へのアミノ置換は色調のくすみをもたらすことなどがわかった。<BR>ポリエステル布に対する染着性は対応するアントラキノン誘導体とほぼ同程度であるが, 分子が小さいため良昇華性であることがわかった。したがって転写捺染用染料の母体骨格として有望であるとの知見を得た。

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