エポキシ樹脂の硬化に関ずる研究 (VIII)

書誌事項

タイトル別名
  • The Curing of Epoxy Resins (VIII)
  • エポキシ樹脂の硬化に関する研究-8-脂肪族第三アミンによるフェニルクリシジルエーテルの重合
  • エポキシ ジュシ ノ コウカ ニカンスルケンキュウ 8 シボウゾク ダイサン
  • 脂肪族第三アミンによるフェニルクリシジルエーテルの重合
  • Polymerization of Phenyl Glycidyl Ether by Tertiary Alkylamines

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説明

脂肪族第三アミンによるエポキシ樹脂の硬化反応の知見を得るために, この樹脂のモデル化合物であるフェニルグリシジルエーテル (PGE) と第三アミンとを無溶媒下, 温度40~120℃の範囲で反応を行なった。反応は自触媒で進行し,その反応速度定数は直鎖のN,N-ジメチルアルキルアミン>N,N-ジメチルシクロヘキシルアミン>N,N-ジメチルベンジルアミン>直鎖のN,N-ジエチルアルキルアミン>直鎖のN,N-ジプロピルブチルアミンの順であった。<BR>直鎖のN,N-ジメチルアルキルアミンにおいてアルキル基の炭素数4~12の範囲内では,反応速度定数はpkaの値により幾分の影響を受けた。<BR>活性化エネルギーは直鎖のN,N-ジメチルアルキルアミンでは13.5~14.5Kcal/mol,N,N-シクロヘキシルアミンでは12.11Kcal/mol,N,N-ジメチルベンジルアミンでは11.78Kcal/mol,直鎖のN,N-ジエチルアルキルアミンでは3~9Kcal/molであった。また本実験の条件下ではN,N-ジエチルベンジルアミンとN,N-ジプロピルブチルアミンは反応しなかった。これらの結果から,脂肪族第三アミンとPGEの重合による反応性は第三アミン間の分子の大きさ,形による立体構造因子の影響が大きいことを示している。

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