表面シラノールのエステル化および表面エステルの加水分解反応に対ずるLewis塩基の触媒作用

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タイトル別名
  • The Catalytic Actions of Lewis Base on the Esterification of Surface Silanols and on the Hydrolysis of the Esterified Silica Gels
  • 表面シラノールのエステル化および表面エステルの加水分解反応に対するLewis塩基の触媒作用
  • ヒョウメン シラノール ノ エステルカ オヨビ ヒョウメン エステル ノ カス

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説明

オートクレーブ法によりアルコールのヘキサン溶液でシリカゲルを表面処理する場合に, 有機アミンの添加は, 無添加の場合に有効な処理の行なえるヘキサンの臨界点よりはるかに低温, 低圧の条件で処理しても有効な処理を行なうことができる。これら処理シリカゲルの赤外線吸収スペクトルにはアミノ基の痕跡も認められない。これから表面シラノールとアルコールとの反応に対し, 有機アミンは触媒作用を示すと認められる。アルコールで処理したシリカゲルを水に分散すると油のように浮かび疎水性であるが, これにアンモニアを添加すると常温でも数時間の振盪で水に分散するようになる。このシリカゲルの赤外線吸収スペクトルの検討から, 付着基の溶離していること, およびアミノ基の痕跡も認められないことが認められた。アンモニアを添加しない場合は, この程度の付着基の溶離をみるのには80~90℃で10時間以上の盪振を必要とする。加水分解後のシリカゲルの表面積と付着基数との関係は既報に示された関係と一致するから, このようなアンモニア添加での加水分解も無添加の場合と同じく付着基の溶離のみを示していると考えられる。これらはアンモニアの添加が表面エステルの加水分解に対しても触媒作用を持つと認められた。これらの反応機構を検討する。

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