さび止め塗料の膜厚

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タイトル別名
  • The thickness of anti-corrosive paint films
  • サビドメ トリョウ ノ マクアツ

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抄録

本研究は, 被塗面のあらさ, 乾燥塗膜の厚さと防食性との関係をサビ止ペイント (JISK5621-1種) についてインピーダンス測定によつて検討したものである。<BR>すなわち, 表面のあらさは, 溶剤脱脂, サンドペーパーみがき, ワイヤーブラシみがき, ショットブラスト, サンドブラストの5種類の方法で調整し, これに塗付量 (3種類) と塗回数を変えて塗装し, その防食性を調べた。防食試験は, 3%食塩水中に試験板を入れ, インピーダンス測定と肉眼観察によつて。塗膜の劣化度を調べた。<BR>その結果, 1) 塗回数と乾燥膜厚との間には, 一次曲線の関係がある。したがつて, 塗付量より膜厚を推定できる。2) 塗回数と防食性との関係は, 1回塗では著しく悪く, 2回塗以上で良好な結果を示した。3) 同一膜厚を有するものの防食性については, 塗回数の差は認められなかつた。4) 屋外暴露の結果, 耐候性に対して上塗塗料の効果が大きいなどの結論を得た。

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