硫化水銀カドミウム顔料の研究 (第3報)

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on mercury cadmium sulfide pigments III
  • 硫化水銀カドミウム顔料の研究-3-
  • リュウカ スイギン カドミウム ガンリョウ ノ ケンキュウ 3
  • 水熱法による合成 (その2)
  • Hydrothermal preparation (2)

この論文をさがす

説明

カドミウム・水銀の硫化物共沈殿を水熱処理 (120~300℃) することによって, 赤色の硫化水銀カドミウム顔料が得られることをすでに報告した1) 。本報においては, 水熱処理を350℃まで行ない, 出発物の水洗, 乾燥が生成物におよぼす影響ならびに水熱処理物と焼成処理物とを比較検討し, 次の結果を得た。<BR>1.水熱法<BR>1) 粒子は熱処理温度と共に大きくなり, 出発物を水洗しない方が大きく, またいったん乾燥した方が大きい。<BR>2) 色は出発物を水洗したものが短波長側にあり, 熱処理温度と共に彩度が大きくなる。<BR>3) 結晶は (等軸晶系十六方晶系) のものが, 温度の上昇と共に六方晶系のものに転位する。<BR>2.焼成法のものは, 水熱法のものに比べて, 粒子の成長は小さく, 発色するのに高い温度を必要とする。また出発物を水洗したものは発色しなかった。

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ