当科における PFAPA 症候群の検討

  • 井上 真規
    Department of Otorhinolaryngology, Kanagawa Children's Medical Center
  • 小河原 昇
    Department of Otorhinolaryngology, Kanagawa Children's Medical Center
  • 田辺 輝彦
    Department of Otorhinolaryngology, Kanagawa Children's Medical Center

書誌事項

タイトル別名
  • Five cases with PFAPA syndrome

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説明

  PFAPA 症候群とは,1989年に提唱された症候群で,周期性発熱,アフタ性口内炎,咽頭炎,頸部リンパ節炎を主症状とし,乳幼児期に発症する疾患である。特異的な治療法はなく,ステロイド薬,シメチジン,扁桃摘出術が有効と考えられている。今回,平成20年以降に当科を受診した 5 例で臨床的検討を行った。性別は男児が 4 例,女児が 1 例,発症年齢は 6 ヶ月が 1 例,2 歳が 1 例,3 歳が 3 例であった。1 例にステロイド薬とシメチジン投与を行ったが改善せず,全例に扁桃摘出術を施行した。術後,全例で周期性発熱は改善した。PFAPA 症候群は,一般に予後は良好で自然治癒することが多いが,QOL の改善のためにも保存的治療で改善のみられなかった PFAPA 症候群症例において,扁桃摘出術は常に考慮されるべきと考えられた。

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参考文献 (16)*注記

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